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星も、パンも

第9章 パンは、目の前が揺らぐ…

松本は、そのまま…近くのファミレスに入った――…




「いらっしゃいませ。」



ファミレスに入ると…松本は、喫煙席を選び…壁際奥の席に座った―――…



「おい、双子?軽く何か食え!」




「…―――――――…」



「チッ!…無視かよ…

勝手に決めるぞ!文句言わないで食えよ!」





松本は、店員を呼ぶと…パンケーキと、ドリンクバーを2つ注文した…



俺は…胃痛も不快だったが…


松本と…ファミレスにいる状態も…不快だった―――…



「おい!双子、
まず暖かい紅茶でも飲め!」




目線を松本に向けると…


ドリンクバーから…紅茶を持ってきてくれていた…




紅茶と…別皿に砂糖、ミルク、レモン……


…何個も…







「お前…―――俺を…どんだけの甘党に見てんだよ…」





カップに砂糖を入れて……


俺は、一口飲んだ――――…





「案外、普通だったな」



松本は、席に座ると…



同じく紅茶に砂糖を入れて飲んでいた――――――…




「………さんきゅ…

落ち着いた――――――…」






松本は…キョトンとした目で俺を見る―――――…





「素直に言われると…
調子狂うな―――――――…」





フッっと笑う松本は……



やっぱり…
星の住人だと…実感した―…






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