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星も、パンも

第13章 パンは、自世界を飛び出す

…確かに―――…キスもそうだが…



「俺は…もう、芸能方面には行かないって決めてるから…」



俺は、テーブルに置いた鞄からチラリと見えた参考書に目を向けた――――…




「…あ?博也って―――…こっちに居たことあったの?」




あ―――――…
墓穴を掘った…そんな気がした…



石丸さんは…
俺の名前だけ教えたのか――…




「あ…いや――――…なんでもねーよ」




「いや!気になるじゃね〜か!聞きたい!」




うわ…松本の目がうざい――…




「お待たせしました。
アイスコーヒーです。

これ、おまけです!ゆっくりしていってくださいね!」



バイトのふわ少年(同い年)がコーヒーとクッキーをテーブルに置いた…



松本は、少年と談笑し…手を振って別れた…



「いや〜…雅くん…超いい匂い…」



「うゎ…引く――――…」

俺は、デレっとしている松本を…しら〜っと見た



「あ///いや……」


「なんだよ…気にせず…話してればいいじゃねーか」




はぁ!?っと…松本は、席を正すと…


目に力を入れて俺を見返す!




「雅くんは、置いておいて!!今は、博也の話しだ!!」





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