星も、パンも
第14章 星は、居場所を見失う…
俺は、受け取ったお茶を握りしめ…何かしゃべらないと…と感じた――――…
「あっ―…羚君って―――…いい子ですね。」
共通の話題は…ドラマの事と――――…羚君の事ぐらいだから―――…
羚君を話題にしてみた――…
「ん?あ〜〜〜〜…///どうも。
そう感じたなら―――…凄く嬉しい。やっぱり、我が子を誉められると嬉しい!」
先生は、ニコニコして…日傘をくるくるさせた―――…
「しっかりしてるし…ご兄弟は何人ですか?」
「羚君は、一人っ子だよ…兄弟つくってあげたかったけど――――…私がね…
羚君を産むときに…死にかけちゃってね―――――…
パパや、両親には凄く心配かけちゃったんだよね…」
ドキン…とした…
女の人の出産の話しなんて…
今まで聞いたことがなかった…ましてや…母が俺達を産んだ時の話しなんて―――…
話題にもなったことがなかった―――――…