星も、パンも
第20章 流星群は…可能性を抱く
次の日――――――…
目を覚ますと…
博也の姿はなく…
テーブルの上にメモが置かれていた――――…
“帰る――――…
△△△ー△△△△ー△△△△“
ぶっきらぼうな…挨拶と…
携帯の番号が……書いてある…
今日から、本気の恋愛を始める俺たちの…
俺たちらしい朝が始まった気がした―――…
俺は早速…その番号に電話をする――――…
プルル、プルル――――…
『――――…もしもし…』
「おはよう…博也――…」
『あぁ…――――…』
この間が―…博也らしい…
「何で、メモ一つで…帰るかな?
寂しいだろ〜が…」
『…なんとなく…』
「何となくって…何だよ――…
なら―――…また、何となく…家に来いよ―――…」
『ん―――…考えとく』
ふっ…
また、“考えとく”だってよ…
「気をつけて…帰れよ…」
『…あぁ…』