星も、パンも
第20章 流星群は…可能性を抱く
「博也は、怒ってね〜よ…―――…解ってたしな…
石丸さんの気持ちも――…え〜っと…ヒロさんの気持ちも――…
ただ――――――…いろいろ認めるのに…時間がかかるんだよ…」
白川ヒロは…少し…ビックリしていたが…
笑った――――――――…
「…俺―――…ヤ太郎になりたかった…
石丸のために…世間のために…」
ん?世間?
「松本さん―――…ヤ太郎の演技…見たことないか…
凄かったんだ―――…
子役辞めるって時…共演者の一人が…「兄貴の方辞めるのかよ…残念!」って言うの聞いちゃってさ…
求められてたのは…ヤ太郎かって―――…やけにもなったよ」
博也は…自分は才能がないって―――…
自分の評価と、他人の評価は違うからな――――…
俺も…博也は、凄いと――…思ったから…