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星も、パンも

第22章 ナイトは、寄り添う…

帰りの車の中は――――…


予想以上に静かで―――…



何だか…俺が悪いのか?って気分になる…




でもさ…


あんな不安そうで―――…

泣きそうで――――…



困った顔のミー君を…



一人になんか――――…



今の俺には…
できるわけないじゃないか…






「ミー君――…怒ってる?」






「……」



助手席のミー君は…
ボーっと外を見て…ガラス越しに俺を見る…




「――…何で…


何で…ヤ太郎の所に…行かないんだよ――――――…」





やっぱり――…


ツンとしてるのは…その事か…





目や口や…耳―――…


全てで…“行かないで…”アピールしていたのは…




ミー君…君だよ?




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