星も、パンも
第22章 ナイトは、寄り添う…
「…なぁ、俺って――…
ワガママかな…」
瞳を閉じ―――…肩にもたれ掛かるミー君は…少し悲しそうに見えた―――…
「―――…何で?」
「小さい頃……ヤ太郎は、俺を守ってくれてたんだ――…
不思議と俺が、嫌がってるとか…悲しんでるとか…喜んでるって――――…解っちゃうみたいで…
いつも俺のそばにいて…気にかけて―――…守ってくれてたんだ…当たり前の様に涼しい顔で…」
ヤー君らしいなぁ…
「だから……ヤ太郎は…
俺にとって///ヒーローみたいだった――――…」
そうか…ミー君には…ヤー君がそう見えていたのか…
幼かった二人を思い出す…
二人はそっくりだったけど…
ミー君とヤー君は全然違う雰囲気を感じたんだった…
「…ヤ太郎…///俺を…守り疲れたのかな…?
だから…俺から離れたのか?
なのに―――――…
“戻って来い”は…ヤ太郎には…辛い事なのかな?
ワガママ…言ったのかな…」
ミー君は、俺の肩に…少し顔を傾け…瞳をギュッと閉じた…