星も、パンも
第28章 最終章・パンは流星群の夢を見る
「星は!星はお前じゃないか!ミー助!!
俺は……星なんかじゃない!
俺は―――――…パン…
どこのスーパーにでも売ってる…食パンだ――――…」
俺は……夢を見つけたミー助が更に…キラキラした星に見える…
…俺は…やっとジャムを付けてもらった食パンだ―――…
「何、言ってんだよ…
俺より先に目標っつーか…
やりたいこと見つけたの…ヤ太郎だぜ?
この世界で、やっていくって決めたんだろ?
いっつも…俺より先に進む道を決めるヤ太郎は…
俺にしてみれば…ガッツリ星だったよ…」
星……
「俺は、その星を目指して船を漕いでただけ…
でもさ…途中いろいろ寄り道したり…立ち止まったり…
で……自分の道をやっと見つけることが出来た―――…
だから…俺からしたら…ヤ太郎は星だ!」