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星も、パンも

第8章 星は…嬉しくて泣く…


なん着かの写真を撮って…

コメントを記録して…



スタジオを出た――――…



スタジオの外には…


電話中の…石丸…








ズキン――――…



笑顔とか……なんだよ…



相手…誰だよ





石丸は、撮影が終わった俺に気がつくと…


軽く手をあげた…








俺は口パクで…

“着替える…”と石丸に告げて、控え室に入った…





あの笑顔は……ヤ太郎かな…




ヤ太郎……

戻ってきたら―――――…



俺は―――…どうなるんだろ…








ヤ太郎を待って…8年…



10歳だった俺は…



ヤ太郎が何故辞めたか…解らなかった…


すぐ戻ってくる…って…


思ってた…だから…



二人ぶんの仕事をこなしてきた…






でも――――…



ヤ太郎は…俺を避け…


戻ってこなかった――――…



ヤ太郎から…
避けられる理由―――――…



石丸とキス…?




それしか…思い当たらなかった…




普通じゃない…恋愛を…



俺が…軽蔑するとでも…


思ったのかな――――…









「……誰よりも…応援するのに…」






控え室の鏡の前――――…



ヤ太郎にそっくりな…自分に問いかける…






「俺たち…兄弟だろ?」








コンコン――――――…



「ヒロ?入るよ?」



石丸の…声――――――…



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