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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第4章 第4話 ギルド全員集合


「刃、一八。ちょっと窓を見てみろ。」

窓の外を覗きながら静かな声で純弥が俺と一八を呼びつける。

「どうしたんだよ?」

「取り敢えず外を見てみろ。」

先に一八が純弥の隣でそっと窓の外を覗いてみると一八は眉間にシワを作らせながら呟く。

「魔導軍か?それに結構な数だなこりゃ。」

「まぁな。恐らくだが俺達を探して居るんだろうな。」

「にしても妙だな。たかが喧嘩ごときにソコまで俺達を捕まえる必要はあるのか?」

「それは分からないな。まず今、俺達が居るこのファンタジーな世界は俺達の居た所の常識の物差しで測らない方が良いかもな。」

「だな。」

「ちょっと!俺にも見せてくれよッ!!」

「あぁ、悪い悪い。」

俺は一八と入れ替わり窓から見える外を覗いてみると一八と純弥の言った通り、朝と昼間に見掛けた衛兵みたいな格好をした魔導軍がウロウロとして居た。

「本当に結構な数だな。明日に発てるかな?」

「そうだな。明日の状況によるな。取り敢えずは今日はもう外に出ない方が得策だろうな。」

取り敢えず純弥を含めて誰も反対はせず今日はもう外出をせずにマスターの宿で寝泊まりに決定した。

「ダリオ。食欲はある?」

「食欲は全然あるよ。ってか何か物凄いお腹が空いちゃってね。腹ペコなんだ。」

「そうか!あともう少ししたらマスターが美味い飯を持ってきてくれるからさ!」

「それは楽しみだよ。」

ダリオは優しく微笑みニッコリと笑顔を見せる。何か少し前は死にそうな顔をしていたのに…何でかな?

「それにしてもよ。今日みたいな連中がこう毎日毎日と戦わなくちゃイケないなんて面倒ったらありゃしねぇよ。」

「その事についてだ。みんな。今の内に今後の事について話し合いたいんだ。」

「純弥に賛成…」

「僕も。」

「俺もだ。」

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