
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第4章 第4話 ギルド全員集合
「全くお前らは仲間同士で潰しあってどうするんだ?!え?!ちゃんと仲間かどうかを確認してから戦え!」
俺を含めたここに居る全員が正座をさせられながらガブリエルのネチネチした粘着質の説教を延々と黙って聞いている。
こう言うのは黙って聞いてるのが1番だ。無駄に言い訳をしようと思えば説教が無駄に長引くだけだし……
まぁ要約するとだ。俺達を襲ったのはナルシストの男が神士(しんじ)。ロリ少女はエルダ。無口ゴスロリッ娘はミーヤ。そして軍人のオッサンがイワンコフ。
この4人は仲間を俺達を探すのと同時進行で軍資金を集める為に賞金稼ぎ紛いの事をやっていて、ちょうど俺達がお尋ね者になり捕まえて魔導軍に引き渡せば軍資金が入るんじゃないか?って考えていたらしい。
それで俺達を襲ってきたらしい。なんか何にも言えない感じ。生きていくには最低限の金は必要だけど、どうやら俺達の居た世界と違うのは、地位と名誉と名声と金が全てみたいだ。
改めて、ここは俺達の居た世界とは全く違うって感じられた。むしろ道徳観や優しさが全くないって感じられる。食うか食われるかの弱肉強食の世界。
「取り敢えずだ。これで、お前達ギルドは全員揃った。お前らにばインディアナ゙に行ってもらう。」
「インディアナ?それは何処にあるんだ?陸路か?海路?それとも空路か?」
「それは自分達で調べて行け。」
「……」
イワンコフがガブリエルにインディアナについて聞くと冷たい一言で一蹴する。イワンコフは眉間にシワを寄せて黙り込む。
「おい。そういや聞きたい事がある。」
「なんだ?」
「何故、俺達はこんな変な世界に連れてこられた?」
「そうよ!急にこんなことして何なのよ!!」
「私も……聞きたい……」
「どうすれば帰れるんだ?!俺は早く世界中の女の子と友達になる宿命を背負ってるんだッ!!」
