テキストサイズ

カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第4章 第4話 ギルド全員集合


「まさか敵ギルドとのいざこざでここまで発展するとは…かなり予想外だ。」

純弥も呆気に取られた状態で新聞をジリジリと握りしめては苦虫を噛み潰した様な顔付きになっていた。

「とにかくだ。あんちゃん達さっき魔導軍が俺の店に来て、あんちゃん達を探していた。だぶん昨日誰かが店の客の連中があんちゃん達を見ていたからな。幸い、あんまり深くは突っ込まれなかったから魔導軍はさっさと行った。あんちゃん達は店の裏口があるから逃げてくれ。」

「分かりました。こんな騒ぎを起こしてまで匿って下さり有り難うございます。刃、一八、ダリオ。すぐにでも店に出よう。」

俺達は急いで階段を降りてマスターに案内されるがままに店の厨房に入ると店の裏口がありマスターがドアを開ける。

「有り難う!マスター!飯は最高に美味かったぜ!」

「あぁ!落ち着いたらまた来てくれよ!サービスするからよッ!そうだ。あとこれも持っていきな。これで少しは変装が出来るからよ。」

マスターは俺達に餞別として4人分のローブを与えてくれた。これがマスターの心意気っていう所なのだ。

「有り難う!マスター!」

「おう!達者でな!」

俺達は店の裏口から出ると細い路地裏に入っていき、ローブで顔を隠しながら大通りに出ると、やはり魔導軍の連中がウロウロしている。

「やっぱり俺達を探しているようだな。」

純弥はチラチラと街中を見ると予想以上に魔導軍が街中に居るのが目で分かる。

「そうだね。僕達の至る所に手配書みたいのがあるよ。」

ダリオは店や建物の窓や塀などに俺達とスートのギルドの手配が貼られて居るのを見付ける。

「どうする?街中は危険だし森の中に入った方が良いんじゃねぇか?」

「やっぱり、その方が良いかも。」

一八の提案で街中はあんまり得策じゃないと判断し、取り敢えずは森の中に行って身を隠す事にする俺達。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ