
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第4章 第4話 ギルド全員集合
でも何故だろう…?
この霧がますます濃くなってきた様な気がしてならないんだ。それにみんなは大丈夫なのか?何も見えない事に一種の恐怖感が湧いてくる。
何んでだ?この違和感は…俺は何か見落としてるようでならない位の違和感は?
よく見ろ。この状況を観察して答えを導き出すんだ。この霧には何か理由があるはずだ。そして敵が何故に俺達には見えなかったのに見えたんだ?
アイツらは的確に俺達の位置を捉えて攻撃を仕掛けた……
でも待てよ。俺はこんな単純な事を見落としていたぜ…
ここは俺が居た世界じゃないんだ。ここはファンタジーな世界。ファンタジーな世界だからこの霧の説明がつくんだ。
これは自然現象で起きた霧じゃない。そうこれは…
「ぐっ…がはっ…」
俺が考えて答えを導き出そうとしたとき…俺の背後から絞め技を食らわれた。それは俺の導き出した答えが正解とばかりに…
そう…俺の答えはこうだ。誰かが意図的に霧を出していたんだ。その誰かは俺に絞め技を喰らわしてる奴だろう…
絞め技は的確に俺の頸動脈を締め付けては絞め落とす気だ。クソ…このままじゃ……意識が…
「ハ…ハングド……マン…」
俺は背中からハングドマンを出した途端に俺を背後から襲った奴が俺から離れる。俺は後ろを振り向くと何か軍服を着たオッサンが居た。
しかしオッサンはすぐに霧の中へと消えてしまった。
チキショウ…霧の中に隠れられちゃ俺は手も足も出やしない。だからと言って奴が来たときにハングドマンで拘束するしかない…
しかし今、この状態だとオッサンは現れやしない。軍服を着てるって事は何処かの軍人って事だ。軍人ならあの的確な絞め技にも納得いく。
だが今、俺を背後から襲って絞め落とせなかったから俺が警戒して隙を見せてない事くらい分かっているはずだ。
まるで隙を伺っては確実に餌を狩る野生の肉食動物じゃねぇか。
