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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第4章 第4話 ギルド全員集合


まさかのフェイクだった。奴の能力は煙。口から煙を吐いて霧を出していて、更にその煙は自分の都合の良い形を作れる。

あの警棒にさっきのナイフ。更には自分の分身までも作れる。下手したら何でも形に出来る能力。

「さっきは一杯食わされたが、今度はそうはいかん!」

「うっ……ハングドマンッ!!」

「無駄だ!!」

「なに?!ぐわっ!!」

オッサンに向けて右手からハングドマンを放つがハングドマンをオッサンの左手で捕まれ強引に引っ張られ俺はオッサンに持っていかれる。

「終わりだッ!」

「ガハッ!!」

強引に引っ張られた俺はオッサンの右手に持った警棒で横腹を叩き付けられ地面に倒れ込む。

「さらばだ。青年よ……なに?」

「今度こそ……今度こそ捕まえたぜ……オッサン……」

「馬鹿な!……はっ……」

「そうだぜ……俺はオッサンに警棒に叩き付けられる前に胴体にハングドマンを巻き付けた。だからギリギリ意識を保ってられた。」

「なるほどな。それで俺が立ち去ろうとした時に拘束したんだな。」

「その通りだ……痛っ!」

俺は倒れ込んだまま右手からハングドマンを放ちオッサンを拘束する事に成功した。だけど…胴体にハングドマンを巻き付けて防御したとはいえ、かなり痛ぇ…

呼吸するのもだいぶ辛いぜ……肋骨をもってかれたか?取り敢えず、後でダリオに診てもらうか……

「そこまでだ。お前ら。」

そ、その声は……ほんの数日前に聞いた声だ。

俺は顔を見上げる様に声の主を見るとやっぱりだった。

「ガ、ガブリエル……ッ!それにみんなまで……」

「何故あんたが?それにお前らも。」

するとガブリエルは額に青筋を立てて腕を組んで俺達の姿を見ては呆れた様な顔を見て言い放った。

「お前ら……仲間同士で何を潰しあってやがる?!」

仲間……?え?マジで言ってるの?

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