
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第1章 第1話 運命のカードに身を任せる
俺はガクって寒気を感じて目を覚ました。なんか寒いって思い時計を見たら時計の針は午前の6時40分を示していた。
「あぁ〜…アレからずっと寝てたのか。病院でいっぱい寝たつもりなんだけど。」
季節は秋の深まってくる時期。さすがに布団も何も掛けないで寝ていると風邪を引きそう。
「取り敢えず。風呂でも入ろうかな?」
俺は身体を起こして風呂場に行き湯船をためる事にする。湯船がたまりきるまでに時間があるから何か暖かい物を飲もうとヤカンに水を入れてコンロに火を着ける。
「なに飲もうかな?ん〜…アレ?お茶っ葉がないや…」
俺はお茶っ葉の入ってる缶を空けたら全くと言うほどお茶っ葉がない。今日にも買い出しに行かないとだな。
「じゃあコーヒー飲むかって…インスタントのコーヒーもないのかよ…」
お茶に続いてコーヒーも切らしていた事にガックシと自分の普段のズボラさを思い知らせながら肩を落ち込ませる。
「あっ!まだ紅茶があったじゃん!!」
俺は引き出しから紅茶のティーパックがあった事を思い出して引き出しを探し当ててティーカップを取り出してヤカンが沸騰するのを待つ。
「おっ。沸いた沸いた。」
ヤカンが沸騰してきたからティーパックを入れたティーカップにお湯を注いで適当な皿でカップを蓋して少しだけ蒸らす。
これが美味しい紅茶の飲み方ね。1分ほど蓋をして蒸らしてから蓋を外して一口。
なかなか美味いな。因みに何も入れないストレートティーだ。確かこの紅茶は裕香さんが仕事のお土産って聞いたんだけどブランドの紅茶なのかな?
まぁ良いか。美味いし。美味ければ特に拘りなんかないから俺は。
紅茶を飲み終わる頃には湯船がたまりきった様だから服を脱いで浴室に向かう。まずはシャワーを浴びて頭をシャンプーで洗ってからシャンプーを洗い流してからコンディショナー。
