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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第1章 第1話 運命のカードに身を任せる


「ちょ!ちょっと待て?!ドラゴン!!俺達なんかを食っても何にも美味しくないし栄養もないぞ!」

「刃。ドラゴンと話し合って解決したら苦労はしないし、人間は美味しくはないと思うが人間は水35l 炭素20㎏ アンモニア4l 石灰1.5㎏ リン800g 塩分250g 硝石100g イオウ80g フッ素7.5g 鉄5g ケイ素3g その他少量の15の元素で…」

「そんな事を真顔で行ってる場合じゃないだろ?!」

「いやいや刃。人間にもそれなりに栄養がある訳で…」

「こんな冗談を行ってる場合じゃねぇ!!」

俺は純弥の頭をお笑い芸人並みの突っ込みでスパーンって綺麗に叩くが正直、純弥と漫才をやっている暇はないし、ドラゴンは全然追い掛けてくる。

「もうなにか無いのかよ?!……はっ。」

俺は、さっきあのガブリエルって人の言葉を思い出す。そうキャリバー・カードの能力をそれば個々の能力に合わせた能力を具現化する゙そしで闘う想い゙を込めた時に、その能力は使える。

俺は走るのを止めてドラゴンに正面を見る。俺が止まったのを見て純弥が走りながら振り返り引き返してくる。

「おい!刃!何を考えてるんだ?!」

「純弥。俺は…もう逃げたくないんだ。」

「何をバカな事を!」

「バカでも良い!!でも…もう逃げたくないんだッ!!」

そう…家族が殺された時、俺は恐くて逃げる様に部屋の隅に隠れた。俺は死ぬのが恐くて家族を見捨てた!

「刃…」

「純弥。俺はもう逃げないッ!どんな事があっても!どんな危機が俺を立ちはだかろうとッ!」

すると俺の目の前に光り輝ぐ吊るされた男゙のタロットカードが現れる。それはクルクルと表と裏が交互に回りながら…

俺の闘う想い…それは。大切な物を護る゙闘う想い゙

「来いッ!コレが俺の能力!バインド・ハングドマンッ【緊縛の吊るされた男】!!」

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