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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第1章 第1話 運命のカードに身を任せる


「それはお前達に仲間を探して旅に出掛けて欲しいのさ。」

「仲間と旅?アンタその仲間って何処にいるんだ?」

「詳しくは教えられないが、この国に居るのは確かだな。」

「あくまでも自力で探せって事か。」

「そうだな。ただし仲間のタロットは教えよう。」

「タロット?」

「そう。さっきお前達に配ったカードは一種の能力だ。」

「能力?」

「そうキャリバー・カードと言われる能力でそれは個々の能力に合わせた能力を具現化する。」

「そうか。どうやって使えば良いんだ?」

「なに。゙想い゙を込めれば良いんだよ。゙闘う想い゙をな。」

「ほう。だいたい分かったが、その俺達の仲間ってのは?」

「お前達の仲間はお前達の愚者に吊るされた男。そして恋人、戦車、隠者、節制、悪魔、塔のキャリバー・カードを持つ仲間だ。しかし気を付けろ。ここの国にばお前達の敵゙が居る事もな。」

「敵だと?」

「さっきも言ったが恋人、戦車、隠者、節制、悪魔、塔の奴等は敵だ。恐らくはお前達が仲間じゃないと知られれば襲ってくるだろう。」

「…」

「取り敢えず地図と金だけは渡す。後は自分達でどうにかするんだな。」

「ちょっと待て?!まだ話は全部…」

「まぁ頭上の空腹のドラゴンに食われない様にな。」

占い師さん改めてガブリエルって人はそれだけを言い残して白い羽を広げて去っていった。

「空腹のドラゴンって……」

「どうした?刃。」

「じゅ、純弥…アレ?」

「アレ…?」

俺はあのガブリエルって人が言っていた事にただ、ただ驚くしかない。だって…純弥の頭の上には…涎を垂らしたドラゴンが…

「刃…どうするか?」

「どうするもこうするも…逃げるしかないでしょ〜?」

「そうだな。」

「「逃げるぞぉぉぉおおおッ!!」」

俺達はノーモーションで全速力でこの意味不明なドラゴンの居るジャングルを駆け抜ける。

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