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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第2章 第2話 マギ・ウォールド


それから俺と純弥は純弥の目が完全に覚めてから街に行って仲間を探す事にする為に出発したけど…

「なぁ…純弥。」

「なんだ?」

「この道であってるの?」

「地図だとそうなってるな。」

「てか…果てしなくジャングルで街が見えないし。」

「まぁ、そこは歩くしかないな刃。」

「あぁ…腹減った。」

「お前。さっき果物を5個食ってもうかよ?」

「だって…果物って飯じゃなくてオヤツじゃん?」

「あのねぇ…どんだけ燃費悪いの?」

「あぁ…腹減ったぁ。動きたくねぇ…」

「分かったから。取り敢えず今は歩くぞ。街に着いたら先に飯を食おう。」

「よし!やる気が出てきた。」

「分かりやすいな。」

俺は純弥を先頭にその後ろを俺が着いていく形で歩いている。今は特に何もないけど、ここは一応だけどファンタジーな世界。

昨日みたいにいつドラゴンみたいな奴等が俺達の前に現れるか分からないから警戒はしておくのが良いな。

「刃。街が見えてきたぞ。」

「どれどれ。」

俺は純弥の指で示す方向に視線を向けると街らしく建物があったからテンションが上がってくる。

「おぉ!純弥!純弥ッ!飯に行くぞ飯に!」

「分かった分かった。そうそう急かすなよ。食い物は逃げはしないから落ち着け。」

「もう!早く早く!」

「はいはい。」

俺は早く飯にありつけたいから街に向かって駆け込むと草むらから何か物音が聞こえてくる。

「刃!」

「分かってるッ!」

ここはファンタジーな世界。何が起きても可笑しくない。だから俺も純弥も警戒を強めて草むらにいつ何が来ても対応できる様に構える。

だけど草むらから出てきたのは俺と純弥はきっと何か危険な存在だと思っていたから拍子抜けした。

「え?純弥…」

「うん。人が2人だな。」

俺達の目の前に人が2人倒れ込んで現れた。

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