シアワセ
第1章 始まりと終わり
「んっ」
そのまま首筋をねっとりとなめられる
その瞬間わかる。
この人、上手いかも
ていうか、慣れてるわ
「……全部、見せてよ」
そういうと、宮成はドレスを脱がす
露になるそこそこある胸に目の色が変わる
「綺麗な胸だ。かわいい」
そういうとゆっくり胸を触る
「んんっ」
その指使いも感じるには充分だった
「ふぁ」
甘い声がどんどん漏れていく
「……っ」
その声に男のアソコが膨らむのがわかる
「……んぁ…あぁっん」
胸を口にふくみ、太ももを撫でるとじらすこともせず、すぐに私の秘部に手をあてる
「あぁっ」
「ふふふ。濡れてるね、感度いいんだ?」
「んもう、宮成様……あっ」
そうしてどんどん、指が入れられ
彼の欲望も高まっていく
「…んっあぁっ………んぁ…ふっ」
口づけをされ胸を揉まれ
秘部に指を入れられては出し抜きされる
そうして彼の欲望も高まり自分の大きく熱いモノを出してくる
この店は、必ずコンドームは使用することになっている
入店時に配られるものだ
約束を破ったものは誰一人いない。
なぜなら、この店に来るのはオーナーが許したものだけだ
つまり、そういう無理矢理な人はいないのだ
「そろそろ、いれるよ?」
「えぇ。宮成様。もう、我慢できない」
そういつも通り台本のようにそう呟くと
すぐに彼が入ってくる
この人、挿入が随分早い人ね
「あああっ」
頭は冴えてる
でも体は反応する
まるで、体と心が別々のように感じる
そしてその入ったまま彼は動き
私は喘ぐ
これが、私の仕事。
そして、お酒のお金と入店時に払われたお金が店長に払う分を引かれて私の給料となる
この店の近くのアパートに私は住んでいる
オーナーに用意してもらったものだ
情事を終えた私は裸のまま、ベッドに横たわる
そして、隣の男はすでに帰り支度を始めている
「もうお帰りに?」
「うん。妻や娘が待っているからね」
「そう」
妻や娘がいるのに、こんな女と体を交わるのか
って。私が言えたことじゃないわね
「……また、来てくださいますか?」
わざとシーツの端を掴み、そう問いかける
「あぁ、必ずまた、こよう」
そういって彼は私にキスをすると部屋を出ていった