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彼女

第6章 初めての海と花火

荷物を手早く整理してくれた美波は、小さい子供のように、はしゃいでた。
「海入るの緊張する~。」
浮輪は永瀬が持って、ちょっとそのまま入ってみる事にした。
美波だとつま先ほどしかつかないところになった時
「足ギリギリ怖い!」
たまたま傍にいた俺に抱きついた。
吉沢「美波、大丈夫だよ!落ち着いて!」
俺は美波を落ち着かせる為に背中をポンポンとし
吉沢「永瀬、浮輪!」
佐藤「吉沢~いいなぁ(笑)」
吉沢「(笑)」
浮輪をしてもなかなか離れない美波に
吉沢「もう大丈夫だから!よしよし(笑)」
ようやく離れた瞬間、波が来てびっくりした美波は永瀬の腕にしがみついた。
永瀬「美~波、大丈夫だから(笑)」
佐藤「美波ちゃん俺にも抱きついてよ(笑)」
「やだ(笑)」
ちょっと涙目で笑った美波は、白石が手を繋いで…少し慣れてきた。
白石「美波、恐くないだろう?」
「う、うん。」
少し泳いで、昼飯休憩して…ちなみに美波の手作り弁当!
うまかった!
「お手洗い行って来る。」
永瀬「右曲がってすぐだから。」
「うん。ありがとう(笑)」
けど、なかなか戻って来ない。
佐藤「混んでるのかなぁ?俺、見て来る。」
永瀬「俺も行く。」
見に行くとガラガラで姿が見えない。
佐藤「吉沢達に言ってくるよ。」
永瀬「俺は、その間に探しとく!」


佐藤「姿が見えないんだ!」
俺らが探そうとした時、海の中に男2人に無理矢理、連れて行かれてる美波を見つけた。
永瀬が追いかけてる。俺らもすぐ追いかけた。
「イヤ!離して!」
男A「早く来い!」
男B「暴れるなって!おい早く脱がせよ!」
「イヤ!やめて!!」
男A「暴れ…るな!わっ結構でかい!」
「触らないで!!」
男B「うわっマジ…でか…」
永瀬「おい!なにしてんだよ!」
俺は美波を取り返し後ろに隠した。
男A「なんだよ!今からって時に…お前らだって毎日やってんじゃねぇのか?」
永瀬「お前らみたいなゲスな事はしねぇんだよ。」
美波は俺の後ろで震えて泣いている。
吉沢「お前ら!!」
男B「行こうぜ!」
男2人は海から上がり、ライフセーバーに捕まえられ、連れて行かれてた。
俺は後ろを振り返り、美波を抱きしめ
永瀬「ごめん。遅れてごめん。」
美波は首を横に振り
「わ、私が…悪…いの…こ、恐くて…も…しっか…り、イヤ…がれば…」
永瀬「美波は悪くない。」

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