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彼女

第6章 初めての海と花火

白石「佐藤お前、今日おかしいぞ!」
吉沢「美波、泣くなよ。」
佐藤「別に…おかしくねぇよ!好きな子に触りたいって思うのが普通だろ?」
永瀬「お前…!!」
佐藤「美波ちゃんもすぐ泣くなよ。あんまり泣かれると好きでも、ちょっとうざい!」
吉沢「佐藤お前!」
「そだね…ごめんなさ…い。」
吉沢「おい美波!しっかりしろ!」
近くの病院探して、佐藤が美波を抱き上げ連れて行き、診察してもらうと、寝不足と疲れと暑さで貧血を起こしたらしい。しっかり眠って、しっかり食べたら大丈夫らしい!
永瀬「焦った…。」
佐藤「俺が、ふざけすぎたから…。」
白石「昨日も遅くまで起きてたし、今日は弁当の為に早く起きてたからなぁ。」
「ん…ここは?」
吉沢「病院!美波、貧血で倒れた。」
「えっ?ご、ごめんなさい!」
ガバッ
佐藤「バカ!起きるな!」
「でも…!」
白石「佐藤が運んでくれたんだよ。」
「えっ?ありがとう!」
佐藤「別に…俺のせいかもしれないし…。」
「違うよ。私の体調管理のせいかもしれないから…。いつも私がみんなに迷惑ばかりかけて、ごめんなさい。私ってダメだね。」
佐藤「美波ちゃん…。」
「わかってるんだけどね…難しいね。」
佐藤「美波ちゃん?」
「私……。」
吉沢「美波…どこ行くんだよ。」
「ん…」
永瀬「行かせない!今、行かせたら会えなくなりそうだから!」
「大丈夫……私の帰る場所は、みんなのところしかないもん。」
美波は泣きそうになりながら、
「今日は楽しかったね(笑)」
佐藤「美波ちゃん今から花火大会に行こ。」
吉沢「そうだ!花火だ!」
「花火……大会?」
永瀬「ほら行くぞ!!」
白石「美波が出てったら、花火大会行かないし…野郎ばっかりで行ってもなぁ(笑)」
「私、行ってもいいの?」
白石「当たり前だろ?」
「嬉しい!」


会場に着くと、すごい人で
吉沢「美波こっち。」
永瀬「はぐれたら大変だな!」
「あっ、痛っ!」
俺達のほうに引き寄せようとした美波の足を誰かが踏んだ!
白石「大丈夫か?」
「う…ん…。」
佐藤「ちょっと、こっちに…。うわっ!」
白石「どうした?」
佐藤「血が出てる!」
吉沢「確か車に救急箱があるはず!!歩けるか?」
「う…ん…、痛っ!」
佐藤「仕方ねぇな!」
あっという間に佐藤が抱き上げ、車に戻った。

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