君の隣の相棒さん、
第26章 強く、優しい(伊)
正直、小さい私に自分より背の高い伊丹さんが守れるかどうか分からなかった。
結果的には伊丹さんは無傷で済んだけど、問題は私‥‥。
二発目が致命傷だったのか、後から襲った痛みで私は倒れた。
────腕が痛い。
焼けるような熱さと流れる血。
実際、血を見るのは初めてだった私は自分の手で抑えながら指と指の間から流れる血を見ていた。
「おい!しっかりしろッ!」
伊丹さんの声がする…。
怒っているのか、悲しんでいるのか色々な感情が入り交じった声が私の耳に響いていた。
意識が途切れる前、身体が浮いている感覚を覚えている。
伊丹さんが私を抱き上げて救急車に乗ったらしい…何故かとても安心していた。
温かくて安心感のある…そう。今みたいな‥‥
結果的には伊丹さんは無傷で済んだけど、問題は私‥‥。
二発目が致命傷だったのか、後から襲った痛みで私は倒れた。
────腕が痛い。
焼けるような熱さと流れる血。
実際、血を見るのは初めてだった私は自分の手で抑えながら指と指の間から流れる血を見ていた。
「おい!しっかりしろッ!」
伊丹さんの声がする…。
怒っているのか、悲しんでいるのか色々な感情が入り交じった声が私の耳に響いていた。
意識が途切れる前、身体が浮いている感覚を覚えている。
伊丹さんが私を抱き上げて救急車に乗ったらしい…何故かとても安心していた。
温かくて安心感のある…そう。今みたいな‥‥