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君の隣の相棒さん、

第26章 強く、優しい(伊)

ちょっと待った。今みたいな‥‥って!


『い、たみさ…?』


思い出すのに夢中でいたら気付くと伊丹さんに抱き締められている私。

温かくて、安心感がある感じは救急車に運ばれる前に感じたあの感覚と同じだった。


「何で…何で庇った‥」


『え…?』


「何で庇ったんだって聞いてんだよッ!」


あ、私今怒られてる?
うん‥‥怒られてる。


『何でって、私がああしなかったら伊丹さん今頃死んでたかもしれないんですよ!?』


「それはお前もだろッ!‥二発‥‥頭、次は腕ッ!もし三発目があったら、今度は心臓打つ抜かれてたかもしれねえーんだぞッ!」


心臓…そんなこと、考えもしなかった。
それよりも身体が動いて、怖いなんて感じるよりも何よりも私は伊丹さんを守りたかったんだ‥‥

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