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君の隣の相棒さん、

第5章 エリートな彼、(神)

「で、事件の内容は?」


『神戸さんが嫌いなタイプの仏さんみたいです。後は現場で杉下さんに聞いてください』


僕の愛車に乗り込むと彼女はカーナビを動かして目的地を示した。


「処で、今日は平気なの?」


『大丈夫です。…多分』


車を走らせながら小さくため息をつくと、片手で収納スペースからあるものを取り出した。


それは彼女にとってなくてはならない、重要な物だ。


「この間は俺だけだったから良かったけど、もうああならないようにしないとね‥‥杉下さんの前じゃ恥ずかしいでしょ?」


『ええ‥そうね』


袋から出したそれを口にした彼女は、それをゆっくりと噛み砕きながら目を瞑って深呼吸をする。

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