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君の隣の相棒さん、

第5章 エリートな彼、(神)

『ん、いつもより甘い‥』


「まぁ普通のやつじゃないからね。君にピッタリだろ、それ」


『ええ、』


彼女は持病の低血糖があって、何かにつけて糖分が必要だった。


そんな彼女にオススメしたのがブドウ糖。
一つひとつ小分けにされているそれは彼女に扱い易く、好評だった。


───俺が知ってる秘密はそれ。まぁ他にもあるけど‥


普段は弱さなど全く見せない彼女も、低血糖に倒れたときには酷く女らしさを感じさせられた。


『貴方だけよね?私のこれ、知ってるの』


「ああ。誰にも言ってないから安心していいよ。それに‥」


『それに?』


「それになんだか、君の弱味を握れたみたいで気分がいいよ」


横目でも分かるように、彼女は嫌な顔をして言った。

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