
君の隣の相棒さん、
第35章 それでいい(伊)
────水を飲み干してからあの人からはちょっと荒っぽさが抜けて、今度は甘えに向かっていた。
気付けば俺の肩にあるあの人の頭に、無意識にドキドキとさせられた。
「頭、辛くないんですか?」
『ん、へーき‥です…』
「平気に見えませんよ‥ほら」
肩を重心にあの人の頭を俺の膝に乗せる。
すると上を向いたあの人の表情が和らいで、小さく微笑んだ。
『すいません…これ、楽です‥』
「それは良かった」
なんとなく、無意識であの人の肩に置いた俺の手をそっと掴んで握っているあの人に一々驚く俺は、その手を握り返してみた。
すると優しく握り返されて、そのとろけたあまりにも甘い視線が俺の意識を捕らえる。
次の瞬間には、そんな弱ったあの人を抱き締めていた。
『いたみ‥さん‥‥?』
「少しだけ、こうさせて下さい」
そう言った俺にあの人は二つ返事で抱き着いてくる。
今まで出逢ってきた女のそれとは異なるあの人の香りに、俺は酒よりも遥かに酔わされていた…。
気付けば俺の肩にあるあの人の頭に、無意識にドキドキとさせられた。
「頭、辛くないんですか?」
『ん、へーき‥です…』
「平気に見えませんよ‥ほら」
肩を重心にあの人の頭を俺の膝に乗せる。
すると上を向いたあの人の表情が和らいで、小さく微笑んだ。
『すいません…これ、楽です‥』
「それは良かった」
なんとなく、無意識であの人の肩に置いた俺の手をそっと掴んで握っているあの人に一々驚く俺は、その手を握り返してみた。
すると優しく握り返されて、そのとろけたあまりにも甘い視線が俺の意識を捕らえる。
次の瞬間には、そんな弱ったあの人を抱き締めていた。
『いたみ‥さん‥‥?』
「少しだけ、こうさせて下さい」
そう言った俺にあの人は二つ返事で抱き着いてくる。
今まで出逢ってきた女のそれとは異なるあの人の香りに、俺は酒よりも遥かに酔わされていた…。
