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君の隣の相棒さん、

第43章 変わらない38.1℃(伊)

「さっ、朔さん…!?どうして此処に?」


『芹沢さんから伊丹さんが風邪を引いたと聞いたものですから…あ、部屋にはお借りしていた合鍵で』



あの日から何かと彼女と会うことが増えた俺は何かあったとき“相談”に乗ったり出来るようにと合鍵を渡していた。

‥‥のは良かったが、よりによって風邪を引いているときに来るとは全く予想外だった訳で…。



「風邪、写りますっごほっ‥から、帰って下さい…」


『いえ。今日は非番を頂いたので、一日伊丹さんの看病をさせて頂きます。…それに私、滅多なことがない限り風邪引きませんから』


「非番って、何でです…?」


『‥‥芹沢さんから、一人だとろくなものを食べないだろうって、聞き捨てならないことを耳にしたものですから』


「芹沢のヤツ…っ、ごほっごほっ…!」


『ご飯、何か召し上がりましたか?』


「あ、いや‥」


『芹沢さんの言った通りだ…お粥作りますから、待っていて下さい』



そう言ってスタスタとキッチンに姿を消した彼女。
腕捲りをして髪をポニーテールに束ねるとお粥を作り始めて、俺はその様子を密かに壁に寄りかかりながら見ていると彼女が俺に気付いて寝てないと駄目ですよ、とベッドに戻した。

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