君の隣の相棒さん、
第43章 変わらない38.1℃(伊)
『出来ました。食べられる分量だけ、召し上がって下さい』
だし入り玉子のお粥。取り分けて貰って一口食べれば思わず口にする。
「旨い‥」
『ふぅ…良かった』
ふわりと微笑んだ彼女は何故か嬉しそうで不思議と、気分的に笑いなんて出ないと思っていた俺にも笑みが溢れていた。
「すいません。俺なんかの為に…」
『いえ。‥‥伊丹さんじゃなかったら私もこんなことは…』
「え‥‥‥」
『…独り言、です』
食べられるとは思っていなかった飯も彼女のお陰で食べることが出来た。
皿とスプーンを片付けにキッチンへと消えた彼女を見た後で、俺はベッドに身体を預ける。
「俺じゃなかったら、なんて‥‥独り言‥か」
そう呟いていつの間にか小さく笑っていて、どうにも彼女の“独り言”が引っ掛かって頭から離れない。
────あぁ、これが“寂しい”って気持ちか‥‥なんて思った。
だし入り玉子のお粥。取り分けて貰って一口食べれば思わず口にする。
「旨い‥」
『ふぅ…良かった』
ふわりと微笑んだ彼女は何故か嬉しそうで不思議と、気分的に笑いなんて出ないと思っていた俺にも笑みが溢れていた。
「すいません。俺なんかの為に…」
『いえ。‥‥伊丹さんじゃなかったら私もこんなことは…』
「え‥‥‥」
『…独り言、です』
食べられるとは思っていなかった飯も彼女のお陰で食べることが出来た。
皿とスプーンを片付けにキッチンへと消えた彼女を見た後で、俺はベッドに身体を預ける。
「俺じゃなかったら、なんて‥‥独り言‥か」
そう呟いていつの間にか小さく笑っていて、どうにも彼女の“独り言”が引っ掛かって頭から離れない。
────あぁ、これが“寂しい”って気持ちか‥‥なんて思った。