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君の隣の相棒さん、

第8章 雨、のちお前、(伊)

『それにしても止みませんね、雨』


「そう、だな‥」


そんな会話を交わした直後だった。
突然一瞬の光が一課を包んだかと思えば、ゴロゴロという音と共に何かが落ちた音がした。


それと同時に背中に衝撃を感じたかと思えば振り向くと、椅子に座ったまま俺にくっついてきた彼奴がいた。


「‥‥お前、雷苦手なのか?」


何も言わずに頷いた彼奴はいつの間にか俺の肩を掴んで、小さく小さく震えていた。


同時にまた鳴り出した雷に彼奴の手を肩から引き剥がし、彼奴に向き直る。


「ほら、肩だと身動き取りづれえーからよ‥」


そっと腕を引いたら彼奴を抱き締めると、彼奴は恐怖からか即座に俺に抱き着いた。


本当に苦手なんだと分かると、優しく頭を撫でてやる。

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