君の隣の相棒さん、
第19章 真似っこ(伊)
ふと、煙草を取り出した時だった。
また朔の視線を感じる。
「まだ何かあんのか?」
『‥これ、良かったらどうぞ』
そう言って渡してきたのは眼鏡ケース。
開いて見れば当然のように入っている眼鏡。
だがそれはだてで、覗けばすぐに分かった。
「なんだってんだ」
『伊丹さんの今かけている眼鏡より、そっちの方が伊丹さんに合っているように思ったのでお渡ししました‥』
「‥そうか?」
『はい』
決して目線を合わせない朔。とにもかくにも、珍しい朔からの好意を無駄にするのも変な話だと、今かけているものから朔が渡してくれただて眼鏡へとかけ直した。
すると朔はそっと目線を合わせて、ふわりとやわらかな微笑みを見せる。
また朔の視線を感じる。
「まだ何かあんのか?」
『‥これ、良かったらどうぞ』
そう言って渡してきたのは眼鏡ケース。
開いて見れば当然のように入っている眼鏡。
だがそれはだてで、覗けばすぐに分かった。
「なんだってんだ」
『伊丹さんの今かけている眼鏡より、そっちの方が伊丹さんに合っているように思ったのでお渡ししました‥』
「‥そうか?」
『はい』
決して目線を合わせない朔。とにもかくにも、珍しい朔からの好意を無駄にするのも変な話だと、今かけているものから朔が渡してくれただて眼鏡へとかけ直した。
すると朔はそっと目線を合わせて、ふわりとやわらかな微笑みを見せる。