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恋してキスして抱きしめて

第12章 寸止め、悶絶、もう夢中

「……なんで、泣くの」

「……っ 嬉しくて……」



指でそっと涙を拭うと、千夏はふっと笑った。



「恋することができて……ユーリにこうして抱きしめてもらえて

これが好きって気持ちなら、こんなに嬉しいことはありません」


「………!」


「ありがとう、ユーリ。

キュンキュンして、ドキドキして

あたしの心の中、お日さまがいるみたいにぽかぽかしてます///」


「…………」



………も~~~

ちくしょーー!!

なんなんだよ!!!


全身が熱くなって、血管の中を凄まじい勢いで電流が走る。


火消しの為にぶっかけたのが実はガソリンで


沈静化した俺の全てが、瞬く間に燃え始めた……って



「あ!そういやお前!!」

「………!?」



また話が逸れる所だったじゃねーか!


背中に手を回したまま、グイッとその体を引っ張り起き上がった。


驚く千夏を、胡坐をかいた膝の上に乗せる。



「さっきの経験者ってくだり、説明して!」

「……えっ?」

「それによっては、俺の方がマジ泣きするからな!」

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