テキストサイズ

恋してキスして抱きしめて

第12章 寸止め、悶絶、もう夢中

肩に伏せた顔を上げさせて、至近距離でジッと見つめる。



「ちーちゃん、分かった?」

「…………っ」

「お返事は!?」

「は、はい!!」

「よしよし。 はい、ぎゅ~~」



背筋をピンと伸ばして、元気良く答えた千夏


堪らなく可愛くて、強く抱きしめた。


千夏の発言通り、俺の心の中にも太陽がいるみたい……


って、27歳の俺……


色んな意味で、大丈夫なんだろうか。




「……ユーリ……」

「んー?」

「胸がキュンとしてます」

「俺も」

「……キス…したいです……///」

「今はダメ」

「………!!」



千夏の煽り発言には、もう驚かないし


キスしたら止まらなくなりそうだから、そう答えたんだけど


ガーーーンッという効果音が聞こえてきそうな、青ざめた顔をした千夏を見たと同時に


……俺も同じく、心の太陽を曇らせる重要なことを思い出してしまった。



“ 頼んだよユーリくん!
娘が素晴らしい殿方と出逢えるように、ぜひアドバイスしてやってくれ! ”




……さぁ、どう報告しようか。


アドバイスした結果こうなりました、てへっ♡ってか?



ただ、誰がどう見ても


俺は “ 素晴らしい殿方 ” なんて器じゃない……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ