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恋してキスして抱きしめて

第14章 友人の言葉

「ふふふ~♡
千夏の脱バージンの為に、私が役に立つ日がくるなんて♡」

「………!///」

「 “ お泊りすることにしてくれないかな ” ってメールもらったとき
水泳部の皆もいたのに、思わず発狂しちゃったよ」



既に2コ目のパンの袋を開けた陽菜ちゃんが、楽しそうに笑うから


最後まではしてないよとは言えないまま……って、わざわざ言わなくてもいいことなのかな///


恥ずかしくて、俯きながらメロンパンをパクッと口に入れると


隣りに座る陽菜ちゃんが、あたしの頬を軽くつねった。



「初彼氏♡ おめでとう♡」

「………!」

「ジェットコースター並みの早さで、よく分かんないけどさっ!
千夏に好きな人が出来て、しかも恋人同士になれたのなら、私の肩の荷も下りたってモンよ」



何もしてないけどね~♪と、白い歯を見せる陽菜ちゃんの笑顔を見て


少しだけ沈んだ気持ちが和らいでいく。


さっきまでドクドク鳴っていた心臓が、やっと本来のリズムに戻ってきた。

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