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恋してキスして抱きしめて

第14章 友人の言葉

「OB訪問出来なくなった後輩達は号泣だな。

新卒から骨を埋めて働き続けてんのは、もう1人の蓮と俺だけじゃねーか」



吸わないヒメの横で、遠慮なく煙草に火を付ける。



「新天地で1年生からやり直し。

そんな忙しいおヒメ様が、久しぶりに連絡してきて何の用~?」



そう、俺が今夜このBARに来たのは、こいつから飲もうと誘ってきたからだ。


ヒメと飲むと毎回終電を逃すという、女子会か!ってくらい時間があっという間に過ぎちまうけど


明日の土曜は、1日千夏の為に空けているから


俺としては、さくっと切り上げるつもりでいるんだよね~~



「用も何もねーよ。
飲みてぇから連絡して何が悪い」



手を挙げただけで運ばれてきた、ジンのロックを呷り


ヒメは俺を見てふっと笑った。



「昔からてめぇのツラ見てると、不思議と酒がすすむんだよ」

「はぁ?」

「その辺の女より、よっぽど綺麗だぜ」

「…………」

「この俺様が褒めてやってんだ。
幸せだな、ユーリ」

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