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恋してキスして抱きしめて

第18章 心からの祈り

.。.:* side ユーリ *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*



「もうすぐ、ご家族の方がいらっしゃいます。

状況説明をお願いしたいので、こちらでお待ちください」


「……あの……」


「大丈夫ですよ。
今後も何回か通院して治療を続ければ、火傷の炎症も跡にならずに消えます」



………見た目、俺と同じ年齢くらいの白衣の看護師は


病室の扉を閉めながら、ニッコリと微笑んだ。



「お知り合いと仰ってましたね。

今は眠ってますが、病室に入って待ってていただいても構いませんよ」


「……いえ、ここで……」



病室の前の廊下で、もう一度頭を下げると


雨で濡れた髪から、滴がポタリと床に落ちる。


カルテを持った看護師が去っていくのを見送って


俺はすぐ近くにあるベンチに腰を下ろした。

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