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恋してキスして抱きしめて

第18章 心からの祈り

「はぁ~、失礼しましたぁ」

「……大丈夫ですか?」

「いやはや、もうすぐ40になる体には堪えますわ」



……ってことは、ひとまわりも年上ってことか……


喋り方もそうだし、見た目もっと老けて見えるんだけど……


体格がいいというより、典型的な中年太り。


ところどころ白髪が見えるから、余計にそう感じるのかもしれない。


だけど、なぜか笑顔だけはあどけなくて


そのニコニコした表情を見てるだけで、なんだか力が抜けてくる。


朱莉が結婚したという話を聞いてから、旦那の情報は一切シャットアウトしてたから


なんかもう色んな衝撃で、俺はまともに目を合わすことすらできなかった。



「電話で医者から聞いたと思いますが
……奥様……は、熱中症で倒れたんです」



自分の口から、素直にその名称が出てきた。



「……あと、足の火傷。

跡には残らねぇって言ってましたけど

……ちゃんと、治療してやってください」

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