恋してキスして抱きしめて
第22章 青春フルスロットル
.。.:* side 千夏 *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*
「~~~千夏のおバカ!!」
「…………!!」
学食の全員が振り返る程の、大きな声で
陽菜ちゃんは叫ぶと、ペットボトルのお茶をバンッとテーブルに叩きつけた。
お、お、怒ってる……っ
「ひ、陽菜ちゃ……」
「バカって言っちゃってごめん!!
私は千夏が好きだよ!」
「…………っ」
「でも、今日何日だと思ってるの?
もう6日も経っちゃってるじゃん!」
短いポニーテールをフリフリと揺らして
目の前に座る陽菜ちゃんは、身を乗り出してあたしを睨んでいたけど
はぁ~っと溜息を漏らして、イスに座った。
「絶対、千夏の誤解だよ。
2人が笑い合ってた本当の理由は、別の意味があったんだと思うよ」
「…………」
「カンだけど! そんな気がする!!」