恋してキスして抱きしめて
第22章 青春フルスロットル
………9月最初の土曜日。
うちの大学は、まだ夏の暑さが残るこの時期に学園祭が行われる。
あと30分で後夜祭が始まる、今の時刻は午後6時半。
“ ○○祭実行委員会 ” と襟に書かれた、赤いハッピを着た陽菜ちゃんは
あたしがユーリさんにサヨナラって言った経緯を説明するやいなや、 “ 誤解 ” ってバッサリ言い放った。
「私、前に言ったよね?
彼の言葉を信じることが、何よりも大事だよって」
「……うん、それは、本当にそう思うよ」
「あら?そこは分かってるのね?」
「……お兄ちゃんにも、同じことを言われたから……」
“ 諦めないで、ユーリを信じてもう一度素直になれよ ”
学祭の実行委員は、毎年水泳部のみんなが行うのが恒例となっている。
1日中走り回っている陽菜ちゃんの休憩中に、こうして時間を取らせてしまうのは申し訳ないけど
お兄ちゃんと話をしたことも、あたしはボソボソと陽菜ちゃんに説明をした。
うちの大学は、まだ夏の暑さが残るこの時期に学園祭が行われる。
あと30分で後夜祭が始まる、今の時刻は午後6時半。
“ ○○祭実行委員会 ” と襟に書かれた、赤いハッピを着た陽菜ちゃんは
あたしがユーリさんにサヨナラって言った経緯を説明するやいなや、 “ 誤解 ” ってバッサリ言い放った。
「私、前に言ったよね?
彼の言葉を信じることが、何よりも大事だよって」
「……うん、それは、本当にそう思うよ」
「あら?そこは分かってるのね?」
「……お兄ちゃんにも、同じことを言われたから……」
“ 諦めないで、ユーリを信じてもう一度素直になれよ ”
学祭の実行委員は、毎年水泳部のみんなが行うのが恒例となっている。
1日中走り回っている陽菜ちゃんの休憩中に、こうして時間を取らせてしまうのは申し訳ないけど
お兄ちゃんと話をしたことも、あたしはボソボソと陽菜ちゃんに説明をした。