恋してキスして抱きしめて
第22章 青春フルスロットル
………なぜ、大学を目の前にしたこの場所で止まったかというと
多くの学生達が屯し、来場客が行き来する中で
いくつか見慣れた顔が目に入ったからだ。
「…………」
……いや、いくつかっていうより……
男もいるし、女もいるし
でけぇのもいるし、小さいのもいるし
………本日開催されてるのは、学祭ですよね?
そうじゃないなら………
「………同窓会?」
俺がそう呟いたと同時に
20人程の集団の先頭にいた男が
こっちに振り返った。
「~~~~ユーリ!!!」
「…………!?」
「おい!来たぞ!!
“ あいつら ” に連絡しろ!!
大至急!!」