恋してキスして抱きしめて
第24章 ずっと、好きだった
「一目惚れの理由は、ただひとつ」
「…………!」
「ユーリの笑顔が、千夏によく似てたんだ」
夏輝が話し始めたので
騒いでいた3人が、ようやくこっちに振り返る。
「おふくろが死んでから、幼いながらに俺が千夏を守ると決めてたからな。
恋愛する暇も無かったし、実際千夏は可愛いから、どんな女を見てもなんとも思わなかった。
だけど、ユーリを見た瞬間
雷で打たれたような衝撃が走ってさ」
「…………!!」
「恋に落ちるとは、まさにあの時のことだ。
その後も、教室の後ろの席からユーリを見るだけで
ユーリが楽しそうに笑っているだけで
全身が性感帯になったように、股間が激しく動悸するようになった」
~~~おい!!
最後んとこ、下(シモ)を絡めるのやめろ!!
全員の顔がさぁっと青白くなる中、夏輝だけはうっとりと頬を赤らめる。