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恋してキスして抱きしめて

第5章 いきなり、任務終了?

朝倉 千夏 あさくら ちなつ


その名前を、自分の頭の中でリピート。


へ~、兄貴と同じで妹も夏生まれってか?


丸い瞳でじっと見る彼女を、にっこり笑って見つめ返す。



「夏輝にはなんて呼ばれてるの~?」

「……え!?
あ、ふ、普通に名前で……」

「千夏って?」

「は、はい……」

「じゃあ、俺はちーちゃんって呼ぶわ」

「…………!!///」



あらら、またしても顔が真っ赤。


なんかこの子の反応、正直過ぎていちいち面白れ~な。


妹キャラ全開って感じ?


父親と兄貴が溺愛する理由も、なんか納得~~



「……あの、どうしてお兄ちゃんの名前を……」



恐る恐る聞いた彼女の目は、確かに夏輝に似ている。

造りが完成されてるなぁ。

フランス人みてぇ。



「ごめんね~急にナンパしたりして」

「ナ、ナンパ……?///」

「俺、この大学のOBなんだ。
んでもって、夏輝は高校から一緒のオトモダチ」

「…………!」

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