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恋してキスして抱きしめて

第26章 恋してキスして抱きしめて

「ひゃぁ~~♡ 素敵!」



その高い声の方へ振り返ると


他の社員達と同じ、高揚した表情の舞ちゃんが


キラキラした瞳で夏輝を見つめていた。



「憧れの海外事業部勤務で、しかも世界中のBIGと繋がってるなんて……!
舞、恋に落ちそうです……♡」



~~~っておい舞ちゃん!!

ついさっき、俺のことがずっと好きだったとか言ってましたよね!?

素敵なのは俺ですよね!?



「……まぁ、俺は仕事内容なんて何だっていいんだよ」



………ハッとして再び体を元の位置に戻すと


夏輝の瞳の色が変わっていた。



「俺がここに来た理由は、ただひとつ」

「…………!!」



じりじりと詰め寄られて、俺は後ろのデスクに追いやられる。



「~~~近付くなボケ!」

「いつまでもそんな態度されると傷付くんだけど。
こう見えても繊細なんだよ」

「知るか!
どーでもいいわ!!」

「あまり拒絶すると、親父にチクるぞ」

「………!?」

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