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恋してキスして抱きしめて

第7章 花火マジック

.。.:* side 千夏 *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*



小さい頃から


お兄ちゃんのお話を聞くのが大好きだった。




引っ込み思案で、思うように自分の意見を言えないあたしと違い


我が道を進むお兄ちゃんには、素敵なお友達がいっぱいいて


特に、大学のお話は本当に面白くて


みんなの名前を覚えてしまうくらい、聞いてるだけで楽しかったんだ。




カリスマ的なオーラを持つ、名前が同じ2人のイケメン。


大食いだけど体は細くて、男みたいにガッツのある女性。




………他にも、何人かいるけど




ちょうど8年前、海外に行ってしまう直前に聞いた、ユーリさんのお話が


お兄ちゃんの切ない表情と共に


あたしの心に、印象深く残っているの。




“ 相思相愛。

2人は生まれる前から恋人同士だったんだって、みんな言ってる ”



“ 高校時代、女をとっかえひっかえしていたユーリが

誰よりも何よりも彼女を愛してるんだ。

………腹立つくらい、幸せそうな顔するんだよ ”


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