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恋してキスして抱きしめて

第7章 花火マジック

「悩殺」


「……えっ……?」


「脳が、やられました。

思考が停止して、心が乱されて

何も考えられません」




その言葉を最後に



あたしの唇は



ユーリさんの唇に重なった。




「………ん……っ」




驚きすぎて、瞬きすらできない。


ユーリさんの目は閉じられていて、長いまつげが見える。




電気が体中に走ったみたいで


金縛りにあったように、動かなくて




唇から伝わる、熱い何かが


あたしの心の1番深いところと連動したような


そんな、気がした。


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