テキストサイズ

義父×義娘。

第31章 (番外編 4)


母が離婚すると喚きはじめたのは、ちょうど大学受験が忙しくなった頃だった。

私は勉強に一生懸命だったので勝手にしてくれと言ったが、義父は了承しなかったので

一週間後に母はでていった。

大学受験の二週間前だった。

動揺はしたけれど、3年間の努力を水の泡にしたくはなかったので今まで通り勉強をし第一志望の大学に合格することができた。

大学が決まると、義父はこう言った。

「もしも、離婚できなかったことで別れて帰ってきても困るから引越ししよう。」

「ほんとの娘じゃないから。自由に一人暮らししたら?」

「…。血は繋がってないけど。佳奈は俺の娘だよ。佳奈が一人暮らししたいなら出てくけどそうじゃなかったら一緒に行こう?」

義父の言葉を聞いて涙がでた。

無言で頷くと抱きしめられて頭を撫でられた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ