テキストサイズ

義父×義娘。

第32章 *旅行


札幌に着くと、またレンタカーを借りて円山動物園に行った。

チケットを買うために並びながら

「動物園好きすぎでしょ。1週間で2回とか初めてだよ。」

「旅行なんだから普段やらないことするのも楽しいでしょ?」

「おとうさんが楽しいならいいや。」

「可愛いこと言うね」

と言うと、思いっきりほっぺたをつままれた。

「言ってることとやってることが違くない?」

「気のせい。」

こんなやりとりをしていて待ってる時間はあっという間にすぎた。

「あついー。溶ける。」

「ソフトクリームあるよ?」

「食べる。」

食べながらふらふらと動物園内を歩いていると勢い良く走ってきた男の子にぶつかってしまった。

「ごめんね、大丈夫?」

男の子の手を取って立たせると泣いてしまった。

「ごめんね、痛かったね?」

と声をかけているとその子のお母さんがきた。

お母さんは後ろから様子を見ていたようで

「手を離してしまってすみません。」

と謝られてしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ