
義父×義娘。
第32章 *旅行
5日目。
少しのんびりしてからホテルを出て、
観光に行くとがっかりするという、札幌市時計台に行った。
「あー、うん。」
「がっかりの理由分かったね。」
「お昼たべいこ。」
「そうしようか。」
お昼に札幌ラーメンを食べてから、羊ヶ丘展望台に行った。
有名なクラーク像がある場所だ。
クラーク博士と同じポーズをして写真を撮ってもらった。
「おとうさんもやりなよー」
「佳奈だけでいいの。」
展望台を散策してホテルに戻った。
「いろんなとこ行くのも楽しいけど、のんびりな日もいいね。」
「そうだね。」
夜ごはんの時間まで、私はお散歩、義父はお昼寝をして過ごした。
「ただいまー!」
散歩から帰ってきて部屋に戻ると義父は寝ていた。
起きるまでに片付けてしまえと、サッポロファクトリーというショッピングモールで買ったものたちをしまっていた。
がさごそ音を立てていたせいか義父が起きた。
「おはよー。」
「んー…おかえり。」
寝起きの舌足らずな喋り方にきゅんとしたのは内緒だ。
キャリーケースにしまい終わると
「ご飯たべいこ?」
と声をかけた。
