
義父×義娘。
第35章 *バレンタインデー
2月に入ってから私は暇があればiPhoneとにらめっこをしていた。
今年は本命チョコと、本命チョコもどき(義父用)とサークルがある日なので大量の友チョコが必要だった。
何を作るか決まらなかったので、ラッピングを決めてから中にいれられそうなお菓子を考えることにした。
「ちょっとでかけてくる!」
「いってらっしゃい。」
「いってきます!」
家から近いショッピングモールに行くと、土曜日だったので人がたくさんいた。
箱を2つと紙袋とラッピング袋を大量に確保してすぐに買った。
「あれ…?」
いつも義父とよく行っていたお気に入りのハンバーグ屋さんがなくなってカフェが入っていた。
気になったので義父を呼ぶことにした。
「もしもしー。」
「どうしたの?お金足りなかった?」
「んなわけあるか!いつものハンバーグ屋さんなくなってカフェになってて気になるから来て。」
「お、おう、唐突だな。今から出たら30分くらい後に着くかな。」
「着いたら連絡ちょーだい。」
電話を切ると、洋服屋さんをふらふらしながら義父を待った。
