テキストサイズ

義父×義娘。

第7章 帰宅


「誰と電話してるのー?」

マイク越しに聞こえたのは、多分不倫相手の声だろう。

「佳奈よ」母が答えていた。

「へぇ。代わってよ。」

「嫌よ。なにも話すことないでしょ。」

母はどこかに歩いたのかぱたぱたと音がする。

「ごめんね。邪魔が入って。」

「ううん。大丈夫。」

というと、携帯が雑音だらけになった。

「もしもしー、佳奈ちゃん?」

男の声がする。嫌な予感がした私は録音ボタンを押すことにした。

咄嗟の判断してはいいことしたと思う。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ