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大宮ピンク変

第1章 大野変

「じゃ、おいら帰るけど。仕事、大丈夫だよな」

七時。

大野さんはすっかり満足した笑顔で服を着込み、鞄を担ぐと帰って行った。

…俺はベッドに伏したまま動けなかった。

「大丈夫じゃねえよ、うう、痛ってえ」

何が優しくするだよ、めっちゃ痛かったわ。

て言うか現在進行形で痛いし。

大野さんの奴、俺があんなに痛いって言ったのにお構いなしに(本人は優しくしたつもりかも知んないけど)しかも中に出して行きやがった。

鬼か。
黒鬼か。

痛え。
動くと余計痛むかと思うと怖くて動けねえよ。

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